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【上級編】ブレーキオイル DOT(ドット)

 

今回のテーマは、かなりマニアックなブレーキオイルのお話です。

ブレーキオイルに拘っているドライバーは、走り屋もしくはサーキットでレース活動をしている方だけではないでしょうか?

エンジンオイルにも性能があるように、ブレーキオイルにも当然ですが、性能と規格があります。

ブレーキオイルの規格で一般的なのが、DOT(ドット)です。

国産車の標準ブレーキオイル規格は現在DOT3です。

ちょっと専門的なお話になりますが、高速でブレーキを強く踏むと、ブレーキは発熱します。

ブレーキは動力を熱エネルギー変換をすることで減速する仕組みです。

特に高速では重たい車体を減速させるためにブレーキの温度は非常に高温になります。

大気圧の話は抜きにして、水の沸点は100度です。

当然ですが、オイルにも沸点は存在します。

規格ではDOT3の沸点はドライで205度以上、ウエットでは140度以上となっております。

また、運転に慣れない方が、山道などの下り坂を走行すると、絶えずブレーキペダルに足を乗せた状態で走行している光景をよく目にします。

ブレーキを軽く踏んだ状態でも長い下り坂を走り続けると、ブレーキ温度は上がり続け、その結果ブレーキオイルが沸点に達してしまいます。

ブレーキオイルが沸点に達すると、ブレーキオイルの中に空気の気泡 が発生し、その影響でブレーキが突然効かなくなるペーパーロック現象 が発生します。

ペーパーロック現象が発生すると、ブレーキは踏んでもスポンジを 踏んでいるかのように、スカスカになり、ブレーキは全く効きません。

長い下り坂を安全に走行するのであれば、必ずブレーキペダルから足を離す 時間を作るように心掛けてください。

シフトレーバーをDレンジから2速に落とすだけでもブレーキを踏む 時間は大幅に少なくなります。

以前、配信したメルマガでは、ブレーキの温度について掲載しましたが、 ヨーロッパ車では、アウトバーンを時速200kmで走行することも ありますから、当然ですが、日本車よりも沸点が高いオイルを使用 しなければいけません。

ヨーロッパ車では、一般的にDOT4のオイルを使用しています。 規格ではDOT4のドライ沸点は230度以上 ウエットでは155度以上となっております。

【裏ワザ】

車のブレーキオイルをご自身で交換されるユーザーは皆無に等しい。
と思われますが、ブレーキオイルの性質は、大気にさらすと、水分を吸収することがあります。

水分を吸収したブレーキオイルは、水の沸点が100度なので、坂道などで 強めにブレーキを踏んだだけで、沸点に達し、ブレーキが効かなくなってしまいます。

あと、ブレーキオイルは、塗装に悪影響を及ぼすオイルでもあるため、 ブレーキオイル交換またはブレーキオイルが漏れ出した場所は水で綺麗に 洗い流さないと塗装が剥げることになります。

 


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